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2018.11.08

収益資産の形成⑱・外国人向けの物件ー2

外国人留学生の現状

外国人労働者向けの住居については、技能実習生として来日する外国人労働者に関しては受け入れ先の企業(個人の場合も有り)が用意することになっており、一人あたりの居室の面積なども規定があるようですが、留学生として来日する外国人に関しては基本的に自ら住まいを確保する必要があります。

現在のところ、多くの外国人留学生は母国で留学の世話をするブローカー的な業者に頼るか,もしくはSNSなどを利用した情報を利用して探すほかないようですが、最も彼らを悩ませる問題は来日する際に掛かる学費や渡航費用などの初期費用の問題です。

多くの外国人留学生はそれらの初期費用の大半を借金によって賄い、来日後の労働によって返済する計画のようですが、初期費用の総額は150万円~200万円にもなるようで、この額は彼らが法的に許容された労働時間である週28時間フルに働いてやっと返済できるくらいの額になります。

ということは、自らの生活費は法的に認められた時間を超過して労働しなくてはならないことは明白なわけで、それではいつ勉強ができるのかということになります。

彼らに来日する本来の目的である勉強ができる環境を整えてあげるには、まずはこの初期費用をなるべく少なくて済む方法を受け入れ側としても考えなければならないと思います。(なぜなら、彼らの目的がある程度努力することによって達成できる道筋を作ってあげることによって、ドロップアウトすることを防ぐことになるからです。現在のペースでドロップアウトする者が増加していけば治安の悪化など社会問題に発展することは必至です。外国人の日本における生活がある程度底上げされれば、国内消費の増加や賃貸市場の活性化などにもつながるはずです。外国人、日本人にかかわらず、努力する若い力を社会がバックアップすることは当然の話です。)

勿論、授業料や入学金などの費用については仕方がないにしても、住まいに関する初期費用や世話人の口利き料のような費用はこちらが受け入れ態勢を整備することによってかなり縮小できるのではないでしょうか。

外国人向けの住まい

都心の物件で利便性をある程度確保しながら格安で済める物件ということになれば、当然一人あたりの居住空間を犠牲にするしかないのですが、現状では2人部屋、3人部屋など複数で居室をシェアすることはやむを得ないのかもしれません。

しかし、冷蔵庫や洗濯機、エアコン、などの家電製品、ベッドなどの家具製品、キチン、トイレ、シャワールーム、バスルーム等の設備を充実させることや、洗剤、トイレットペーパー、などの消耗品の供給など住まいに関する初期費用をなるべく軽減させることはできます。

また、共有スペースを設けて寛げる空間を作るなど住環境に関する工夫と何よりもお互いに気持ちよく過ごせるルール造りに関しては私達が真剣に考え、先鞭をつけなければならないと思います。

考えてみれば、私が東京に出てきた昭和50年当時の一般的な学生の住環境は現在とは比較にならない位お粗末なものでしたし、私達の一世代前の先輩たちはもっと過酷な環境だったわけです。

有名な漫画家である藤子不二雄さんコンビは二人で上京した際、遠縁の家に間借りしたそうですが、居室は2畳一間しかなく、寝るときは二人で机を片付けて寝たそうです。

だからと言って、彼らに狭い居住空間に甘んじろと言っているわけではないのですが、仕事や学校への通学に便利な場所で住まいに関する費用を抑えるにはその点はある程度我慢が必要なのかもしれません。

 

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